美僕アタック!~美少年の僕に全寮制男子校のみんな、さっさとアタックしてきてよね!~第5話(2015年6月お題SS)★お色気注意★

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お題SSの形で進んでいく牛若の長期連載シリーズ『美僕アタック!~美少年の僕に全寮制男子校のみんな、さっさとアタックしてきてよね!~』の第5話です。
6月のお題SSを兼ねています。




牛野若丸主催幹事発案の2015年6月お題SS。
お題は「雨」「紅」「角」。
4000字。




著作権表示:
Copyright (C) 2015 牛野若丸. All Rights Reserved.
2015年12月8日公開。




静川奏人(しずかわかなと):一年生。BLが好き。
一条勝樹(いちじょうかつき):一年生。奏人と小学校が一緒。奏人と寮の部屋が同室。
花宮上総(はなみやかずさ):三年生。生徒会長。三階寮長。




 この甘ノ口高校に入って最初の定期試験、中間テストを僕は難なくこなした。
 だって、総受けとして学園中のみんなに可愛がってもらうために入学したのに、勉強がうまくいっていなかったら恋愛をする余裕もなくなっちゃうからね。僕は余裕満々で全教科一位をとらせてもらったよ。
 美少年の僕にみんな、さっさとアタックしてきてよね! そうずっと思っているのに、相変わらず僕に絡んでくるのはうっとうしい勝樹だけ。
 生徒会長兼寮長の花宮先輩も僕に優しく接してくれてはいるけど、学年が違うから会える機会はそんなに多くないんだ。だいたい、みんながヘタレすぎるんだよ。
 花宮会長が白馬の王子さまのように僕を救ってくれるためには、美少年に欲情した学園の当て馬たちが僕を体育館倉庫に監禁して、ぶるぶる震えて大きな瞳に涙をいっぱいためた僕を全裸にひん剥いて、誰が最初に僕の中芯を硬くさせて絶頂に導くかで互いに争っているうちに、倉庫の扉がガラガラっと開いて、「そこで何をしているんだ、君たち」とか何とか言って、ロープで縛られた僕を解放してくれる――そんなシーンが王道だよね。バカな当て馬たちをかっこよく追っ払ってくれた後、花宮会長は僕を生徒会室に連れて行ってくれて、そのまま夢のようなセックス。あ、合体はごめんだからさわりっこだけね。
 とっくにそんな夢のような営みが実現しているはずだったのに。
 僕にはアタックしてくれる男どころか、友達さえまだできない。もう六月になったのにおかしいよね。あ、勝樹は断じて友達なんかじゃないからね。未だに小学校時代のことが全然思い出せないし。
 何よりも腹立たしいのは、入学式早々勝樹が花宮会長を誘惑して、僕の新入生宣誓が終わった瞬間トイレでセックスを始めたこと。とんでもない淫乱受けだよね!
 だから、口を聞くのも本当はいやなんだ。でも、あんまり無視していると捨てられた大型犬みたいに勝樹が悲しそうな顔をするから、ほどよくあしらうだけにとどめているけどね。
 さて、今日は土曜日。
「なあ奏人、今日こそは俺と遊びに行かないか?」
 半袖の黒い部屋着姿の勝樹が、懲りずににっこりと笑いながらそんなことを言ってくる。
「悪いけど、僕は今週も予定があるからね」
「また花宮会長とか?」
「うん。だいたい勝樹はどうしていつも、土日もここにいるんだよ?」
 全寮制ものだと、実家に帰れるのは大晦日と元旦だけ、なんてシチュエーションもよくあるけど、うちの高校は違うからね。届出さえすればいくらでも外出や帰省ができるんだ。それなのに。
「それは奏人も同じだろ? ……やっぱり、思い出してくれないんだな」
 勝樹はやっぱり悲しそうに笑って、僕の栗色の髪をなでてきた。
「お前、可愛い顔しているのに、ほんと残酷なやつだなあ」
 勝樹に言われなくても分かってるもんね。僕が可愛くて瑞々しい、絶世の美少年だってことは。
 僕は水玉模様のTシャツの袖を無造作につまみながら、可愛らしく首を傾げてみせる。
「今日も付いてこないでね」
 あの銭湯の日以来、僕は勝樹に邪魔させないように念押ししているんだ。
「入学式に花宮会長がやったことは、ただの遊び、ただの気まぐれなんだからね」
「ん? 何の話だ?」
 とぼけちゃって。僕が新入生宣誓を終えた途端、トイレで会長に身体を差し出したのはどこのどいつだよ。
 そう言いたいけど黙っておいた。幸い、最近会長は勝樹と接触している気配はないからね。
「じゃ、行ってくるからね」
「そうか……」
 僕は捨てられた大型犬のような寂しい表情の勝樹を尻目に、そのまま部屋を出た。

 花宮会長は毎週土曜日だけが空いているらしい。日曜日は実家に帰っているのかな。なぜか教えてくれないけどね。
「会長、行きましょう!」
「うん。ふふふ、今日も元気でいいね」
 会長は眼鏡の縁を人差し指で押さえながらにっこりと笑う。美貌麗しいセクシーな僕に欲情しているのを、ポーカーフェイスで必死に隠そうとしているんだね。
 廊下で合流した僕たちは、そのまま校門を出て繁華街を目指す。今日は待ちに待った再挑戦の日なんだ。
 花宮会長と、二人きりで、お風呂。
 二人きりの今日なら、会長も熱くそそり立った欲望をさらけ出して、僕をためらいもなく愛してくれるはずだもんね。
 今日もどうやら一番乗りだから、案の定脱衣所には僕たちしかいなかったよ。
 僕はまず手際よくTシャツを脱ぐ。女の子じゃないから、上半身をいくら思わせぶりに露出しても大したエロスは感じてもらえないと思うからね。
 会長は脱ぐのが早い。今はボクサーパンツ一枚。会長って、着痩せするたくましい細マッチョなんだね。前回は自分が色っぽく脱ぐことばかりに気を取られていて、会長の様子をよく見ていなかったよ。
 花宮会長はあっという間に全てを脱ぎ捨てて、股間を見せる隙さえ見せずにタオルを腰に巻いた。
「ふふふ」
 会長は穏やかな、だけどちょっと怪しい微笑を浮かべながら僕を凝視している。
 はいはい、分かっていますよ~。みなさんお待ちかねのストリップショーだからね!
 僕はゆっくりとハーフパンツを脱ぎ捨てる。つるつるの生脚を惜しげもなく花宮会長に見せつける。トランクス一丁の状態で、思わせぶりの深呼吸をしてみせるよ。
 ちらりと横目で見ると、案の定会長は僕の股間を凝視している。
 うん、分かるよ。見たいんでしょ? 見たくてたまらないんでしょ? 僕の生殖器が!
 さて、今度は優雅な仕草で先にハンドタオルを腰に巻きつける。左手でそのタオルを支えた状態で、ゆ~っくりとトランクスを下にずらしていくよ。
 おっと、全部見せちゃダメだからね。目指せチラリズム。会長の中芯を勃ち上がらせたらこっちのものだから。
「い、行こうか」
 僕の期待通り、花宮会長は鼻息を荒くして僕を促す。明らかに動揺しているよね。
「はい!」
 僕たちはそのまま大浴場へと入っていった。
「会長、僕が背中を流しますよ」
 今日は前回よりも、もっともっと積極的に行かなくちゃ。
「え? ――うん、ありがとう」
 理知的な眼鏡を鏡の前に置いて台に腰を下ろした会長は、にっこりと色っぽく微笑む。腰に巻かれたままのタオルがまだ大して膨らんでいないのがちょっと癪に障るね。会長って、もしかして遅漏なの?
 僕はそばのボディソープをたっぷりと、お湯で濡らした手にとって軽く泡立てると、背中に白い手の平をそっと当てた。
「ひゃっ」
 案の定、背筋がぞくりとなったらしい会長は激しい動揺を見せているよ。
 人の背中なんて流したことないけど、タオルでやるのが普通なのかな? でも、僕はあえてこの素手で、花宮会長の素肌をなで回させてもらうからね。その方が興奮も格別だろうし。
「あん……、奏人くんって、すごく絶妙な手さばきだね」
 うわ、遠回しに僕の性的魅力を褒めてくれているみたい。うれしいなあ。
 でも股間の膨らみがちょっと足りないと思うよ。でもさすがに受け志望である僕が攻めの股間に手を這わせるっていうのは、美少年コースとしては王道を外れすぎている気がするんだよね。だから、今はじっと我慢だよ。
 会長の全身は、股間付近を除いて、あっという間にボディソープだらけになった。なんてエロチックなんだろうね。
「では会長、流します」
「う、うん」
 会長も、まさか僕がここまで念入りにボディソープを塗りたくるとは思っていなかったんだろうね。
 桶で流してあげてもいいんだけど、あえてここは。
「シャワー使いますね」
 さっと温度を確認する。お湯の勢いはあえて最大に。
「ふお~、気持ちいいねっ」
 会長の背中に温かいシャワーが降り注ぐ。だけどこれは序の口。次は会長の脇の下。
「あ、あう~」
 花宮会長、本当に気持ちよさそうで色っぽい声を出しているね。
「か、奏人くん。一条くんのことだけどっ」
「へっ?」
 もう、これから本番って時に、勝樹の話をしないでほしいなあ。下半身は元気になってきている最中だろうに。
「あんまりつれなくしたらかわいそうだよっ。彼、ずっと君に会いたかったらしいのに、なんだかちょっと奏人くん、冷たい気がしてさっ」
「だって、あれって勘違いっぽいし、僕は全然昔のこと思い出せないし、うっとうしいんだもん~。あんなやつ、豆腐の角に頭ぶつけたり、うどんでクビくくっちゃえばいいのに~」
 ここはあえて可愛らしくため口で気の利いたジョークを混ぜながら、いよいよ会長の腰元に激しい温水シャワーを当てる。
「あ、んんっ、ふおっ……い、いや、うっとうしくてもね……」
 色っぽく身をよじりながら、会長はそれでもなんとかいつもの理知的な雰囲気を崩さまいと頑張っているようだね。タオルの前が膨らんできているよ。だって、僕はそこを集中的に攻撃しているからね。
 なんか先輩の声が変に裏返りかかっていて、攻めというか受けっぽくなっちゃっているよ。BLでも好き嫌いが大きく分かれるリバーシブルってのに突入しちゃいそうだね。
「そのっ……りょ、緑茶だって発酵したら紅茶になるっていう話だろっ。あ、あれだけずっと一途に奏人くんを慕ってくれているならっ、少々勘違いがあっても本物の友情、みたいな感じじゃないかなっ?」
 う~ん、緑茶が発酵して紅茶になるとか、牛乳が腐ってチーズになるとか、聡明な花宮会長にしては例え話がスベっている気がするよ。
「そ、そのっ……もうシャワーいいよっ、ありがとっ」
 座ったまま前かがみになりながら、会長は懇願するような情けない声で言った。
「あ、そうですか~」
 ようやくタオルが隠しきれないぐらいに盛り上がっているのを確認すると、僕はシャワーを悠々と収めた。
「じゃあ、僕も身体洗いますね」
 会長も僕の背中を流してくれたらいいのにね。
 だけど、今みたいに勃った状態じゃ無理かな。
 僕が身体を洗い終えても、まだ会長は動けないみたい。
 早く僕を押し倒してよ!
 そう心の中で何度もエールを送るのに、やっぱり花宮会長もヘタレなのか、台の上で困ったようにうつむくだけだった。
 さて、いつになったら、お風呂に入れるんだろうね。

(続)




こんにちは、作者の牛野若丸です。
今回は花宮会長をクローズアップw
毎回4000字という縛りで書いているせいか、お話そのものがチラリズムだらけですね(笑)
次回の7月分もお楽しみに~♪
それでは今日はこの辺で失礼しますね!

牛野若丸

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